ユーノキ谷〜古祖母山  (2008年 4月13日)                美瀑・ 『常光寺滝』

       ■2008年4月、最高気温も20℃!の声がチラホラ聞こえてくれば、沢のせせらぎも心地よく聞こえてくると言う物だ・・・ですよね・・^^;
      そんな訳で、今年も早々に沢解禁!沢開きの神事だ。 候補先はいくつかあったが週末日曜のお天気が悪いので、土曜の決行。
      早春の錦を飾る、綺麗で、味わい深い所が良い♪  確かに早春と 晩秋は 気温も低めで水も冷たいし、想いに耽る 『癒しの谷』が
      ベストです。 そんな 『癒しの谷』 の謳い文句に誘われた お気の毒な・・・じゃなくて、感性豊かな仲間が集まった。 最初とは言え、
      やはり山頂に潔く抜け切りたいとこであり、今回のユーノキ谷へと向かった 昨年末から少し考えていた方面である。 今回のキャストは
      天唐さん、ミカンさん、綾吉さんとの4名! 春咲きの渓流を味わいながら・・『癒されましょう』 ・・・。



     ■常光寺滝の上部から入渓〜遡行開始。 谷は開けてとても雰囲気の良い渓流だ。時折でてくる小滝は 濡れるに任せて越える。 癒しだねぇ〜♪



■綾吉さん小滝でシャワー・・ちょっと冷たい?                        ■シュラフカバーのみで しかもフライも張らずにコロンと寝ていた天唐渓遊さん。
   



■釜も腰を越える水位に浸かる冷えますねー!                      ■5m強程の滝を直登も・・・盛夏なら思い切りの良いシャワーと行くとこだが・・・^^;
   



■そこそこの傾斜のスラブ・・滑ればドボーンだ・・●●のスラブを目指して訓練中!   ■白い石のナメが出てきた!
   



■とても気持ちの良い区間! 白い一枚岩の上を水が流れる!               ■しばらくは軽快なゴーロ歩き。岩峰にはミツバツツジが咲いていた。
  



      ■しばらく歩くと 谷は二股になり、本流に見事な滝! おそらくこれが 『ソウミ滝』であろう。
      


■下からは2段しか見えない、見た感じは≒50m程。 しかしその上部に直瀑30mと更に3段続いていた! 左右とも高い壁に阻まれ巻くのも困難。ルートを見極め
 滝の右壁に取り付く。 まず大きなクラックに4番(DMM) のカムがシッカリ効いて、ザイルを伸ばす。その上部にハーケン1枚打つも半分しか入れず気休めランナー。

  

  ■半分のハーケンにタイオフし、更に上部には8番のナッツ・・・これは効いた。
  



   ■1段目中央のバンド ≒ 20m地点まで伸ばして、更にハーケン1枚。 ここから滝をトラバースし左壁に移り、立ち木にフィックスザイルを張る。
 



■天唐さんフォロー・・・本日初デビューのアクアステルスラバーソールで軽快な登攀。    ■ミカンさんスイスイです◎ 
     




■天唐渓遊さん、滝のトラバースで ミカンさん続く。                   ■綾吉さん、ぶぅぶぅ良いながら滝へ突入☆
  



  ■全身ずぶ濡れ!実に見事なシャワーの綾吉さん! ラストでクリーンアップ◎
  



■2段滝「ソウミ滝」上部の 30m直瀑! 巻道から                    ■更にその上部には3連瀑☆ この区間がこの谷のハイライトでした★
   



■更に泥&草付きルンゼを詰め上がると 少し傾斜が緩んだ。              ■谷は開けてまた小滝の連続!
  



■中央のシャワーは夏にとっといて、今はスラブ登攀です♂                ■綾吉さん左岸直上ルートを登る。
  



   ■ここで谷に林道(土呂久林道)が横切り橋がかかっている。そこから上流は水量減じるが更に傾斜が増す! 古祖母へ向かって一直線だ!
  
  ■岩稜の滝が連発してきた!手が出ず左の支谷を巻く。
  



■傾斜の増した谷は岩稜地帯となり、乗っ越しのやっつけ仕事!             ■水量減じるも滝は続く。
  



■詰めの前に小休止。


 ■昨夜は、いつもの定宿 ”高千穂道の駅”で仮眠を取り、 朝07:30の入渓。そこそこ長い
  だろうなぁ〜と思いつつ、ここまで4時間くらいの遡行となった。最初のゴーロは綺麗な水の迸る
  爽やかな渓谷で白い岩のナメと言い、開放的な谷だった。 ハイライトの連瀑帯は圧巻!
  であったが、何しろ先のわから でもあり殆ど休憩無しの遡行に徹した。 この谷は途中
  に大崩落地帯もあり、林道を越えた辺りからは藪も濃いし、植林帯の間伐樹木が行く手を遮る
  事もしばしば・・・  ここらからは水も涸れ涸れになっているし最後の休憩になるかもですね。
  さて後半戦、スカッと抜けの良い開放的なお花畑の沢詰めが待ってるかもですよー。

  (そんなわきゃないけどね・・・^^;)


 



■さて、ややもすると大規模な壁に突き当たった・・・どこか弱点見つけて登らないと。頃合いの良い箇所から 8m + 5mほど登ると傾斜が緩んだ。 ほっ◎
   




■壁を越えるとそのまま藪になってしまった!更にぶぅぶぅ言いながら藪を漕ぐ綾吉っちゃん♪  そして尚も藪は濃くなりました・・・^^;
  

  ■藪の中の獣道を拾って、ゴソゴソ這いながらの行進・・鹿のフンだらけです。
  



■猛烈なヤブを漕ぐ事≒1時間、石金山からの踏み分けに脱出! 一息で古祖母山頂に到着。 お疲れさまでした。山頂からの展望中央の切れ込みがユーノキ谷。




■古祖母山頂で、無心におにぎりをほおばる綾吉さん。
 ロースカツ巻き寿司もお召し上がりでした♪



 ■中々のヤブコギでしたが、特に石金山から古祖母へ波及した尾根への踏み分けに出る直前は、
  ちょっと手ごわい藪でした。 屈んでも頭がつかえるので、ハイハイの行進・・・参りました。
  しかしながら、お天気もそこそこの晴天で、気持ちの良い沢遡行から、スパルタチックなヤブコギ
  まで、初春の沢を堪能出来ましたね♪ 皆さん本当にお疲れ様でした。

  さて、本日はもう一つのハイライト! 古祖母山頂の南斜面の左手に延びる尾根を忠実に拾って
  土呂久林道まで直接下山しようとの計画! 見るからに原生林の茂る尾根筋、さて何か良い
  物ありませんかね〜◎ 



■古祖母山頂から尾平越方面へ少し進み、ハシゴ場の箇所を越えると右手が少し開けて ”トラロープ”が張ってある場所に出る。 その辺りから支尾根に侵入。
 辺りは完全な原生林で とても快適な尾根筋を歩ける。 特に途中にあった岩峰の箇所がブナも多くテンバにも良さそうかな。

  



■これは中々のフリークライミングエリアになるんじゃないかな・・と思える程 大規模な岩場。カブリ課題が多いかも。 更に下ると笹も濃いなるが、ほんの微かな
 踏み分けが残っている。 下部はナルセ谷の沢沿いを下るが 予想以上に時間がかかって・・・^^; 林道脱出まで長い道のりでした。

  



■林道に架かる橋。首尾よく土呂久林道に脱出!


■下っても下っても先が見えず、林道まで長い下りでしたが無事に帰着!皆さんお疲れ様でした★
 本格的な沢遡行としては、今年初となるユーノキ谷は、下部のゴーロ地帯に、白い岩ナメ床の実に
 開放的な良い沢でした。 連瀑帯の登攀から、ずぶぬれのシャワークライム・・・その直後辺りから
 『どこが癒しの谷だぁ!』  と言う、励ましの声も聞こえてきました。 更にはスンナリ下れるだろうと
 踏んでいた下山ルートも予想以上に手強くて、この日の行動時間は実に10時間に及びましたが・・・
 まぁ、そのくらいはご愛嬌ご愛嬌★ 長い人生 そんな事もありますよね♪ 
 はっはっはっはぁ・・・はっ・・ 笑って 笑って♪

  それでは皆様 又お会いしましょう。 癒しの谷で♪





  < Photo  Presented  By Ayakichi ,Tenkara_keiyu  & Sawa_Gourmet >









■時  期  :  2008年 4月12日
■地  図  :  祖 母 山
■メンバー  :  天唐渓遊、 ミカン、 綾吉、 沢グルメ








                                              






































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