ユーガツル谷〜三ツ尾
     
                          (2006年10月7〜8日)

  傾山の北西斜面、三ッ尾ピークに差し込む谷がこのユーガツル谷である。地図を眺めながらとても気になる谷が幾つか
 あるのだが、この谷もそんな"気になる谷”の一つではないだろうか。紅葉には少し早い初秋の頃、『何か・・』を期待して
 谷に入ってみる。天候も良好 ここはゆっくりと谷で一泊、辺りの景色を堪能しよう!


 10月初旬、秋晴れの陽気に誘われて、ちょっと早い紅葉や秋を飾る花達でも見に行こうかと地図を見ながら目的地を物色
する楽しみは山・沢好きには堪らない一時である。秋の陽射しに汗しながら痩せた尾根から展望を満喫するのも良いが、この
暖かさの中ではどうしても、沢沿いの等高線に目がいってしまう・・・ 沢から紅葉でも鑑賞できると最高だけど、ちょっと早いか。
そんな事を考えながら等高線を指でなぞるが・・・ここはどんな谷だろう・・浮き袋でも要るかな?期待は膨らむ。



     ■豊栄鉱山跡への林道沿いで出発準備! 九折川の支谷に入り、本流へ向け支谷を下降する。
     



■開放的な九折川本流の渓相!                   ■圧倒的な柱状節理の岩壁
   
  ■九折川本流を更に下降して出合いへ向かう。
  



■ユーガツル谷出合い、洞窟の入り口のようだ         ■出合いは九折川本流とは違い、鬱蒼として幽玄な渓相だ。
  
 



■ユーガツル谷に侵入。                       ■時折出てくる小滝を軽快に越えるふたすじさん
  



  ■地図で見た感触の通り、下流域は傾斜が緩い。神秘的な渓相だ。
  

                  ■秋の木漏れ日の中、気持ちの良い区間だ。
                  



■傾斜の緩いゴーロ帯を遡る。                    ■水は綺麗だね。
   
 



■古い林道が谷に出合った地点で小休止。その上には、釜付の小滝!折角だから泳ごうか・誰も泳がない・秋だなぁ〜・^^;
  



■日の当る箇所は汗が噴出す!                   ■テンカラ師は積極的に水に親しみましょう♪
  



■突然 快適なナメが出てきた!                   ■かなりの長さのナメ床でした。
 
■この谷は標高500mくらいまで、人工の構造物がチラホラ目立つ。地籍調査の目印もあった。



■ナメを過ぎると傾斜が増し、いきなり水が涸れた!崩落による落石で大岩が谷を埋め尽くす。瓦礫を行くふたすじさん。
  
  ■水流は全く無い。岩登りの様相になってきた。
  
                                      ■側壁を攀じ登る 綾吉さん。



■完全に水の涸れた急斜の谷はかなりの長さ続いた・落石に十分に注意しながら登るが、緊張する区間だ。天唐さん攀じる。
  
 ■標高800m手前から水流が出てきてホッとする・良かった!
   
                                       ■ふたすじさん軽快に登る。



■水流が出て、左に支谷を見送った後、10m強の滝。      ■注意して登っては見たが・・・
  
  ■ホールドは十分だが、浮石とヌメリが気になる。
  
 ■確保すれば問題はないかもしれないが、フレーク状の剥がれ、浮石が目立つ・・通る人が少ないのだろう。上部は思わず
  フレンズを出し、スリング確保、人工で越えた。この後3人の通過で剥げ落ちないとも言えず後続は左岸を立ち木伝いに、
   巻き気味に越えてもらった。


■辺りは完全な原生林へ。小滝の連続する急斜の渓相になった。  
  



■滝の連続は全て直登出来る。水線を辿る綾吉さん       ■傾斜は益々増してきました。
  



 ■小滝を幾つも越え、テンバを探すがなかなか適地が無く、少し小高い箇所に天幕を張る。岩がゴロゴロの斜面だが・・・
           
■時間も15:00くらいになり丁度良い頃か。今日一日を振り返りながらまずは乾杯!この谷は下流域のゴーロ帯に始まり、
 釜付の滝、綺麗なナメに、水涸れの岩場、傾斜が増した頃に原生林へと入る中々変化に富んだ谷だったかな。晩餐は
 軽量化をしてきた割には そこそこ豪華で各種焼肉と野菜で小宴を楽しんだ。皆、夏用のシュラフだったが快適に寝れた
 かな・・・♪ 背中に刺さる尖がった岩にはちょっと参りましたが。深夜、明かりを消しても目の前のブナが輝いていた・・
 満月の月明かりに照らされて遠くの尾根まで見える・・明るい夜だ。遠くで鹿の高鳴きが聴こえた。



                  ●● 〜〜 2日目・ 晴 天 〜〜●●


■テンバを出るとすぐに滝!下は斜滝だが上部がいやらしい・・  2段目から確保する。ハーケン、ナッツでビレイを取る。
  
  ■朝から元気な ふたすじさん♪
  



■ふたすじさん越える。                        ■綾吉さん肥える・・?
   



■水流細く原生林濃くなる。ブナ、栂、水楢、針桐、・・・     ■稜線に向けひと登りの天唐さん。
  
 ■辺りの原生林に見入る面々・・天唐さんはここで靴履き替え
  



■いよいよ沢も大詰め・・傾斜は増すが 笹薮は無いようだ。  ■支尾根に向けて詰め上がる。
   



    ■気持ちの良い林が広がる支尾根に出て、尾根を辿る事少しで 三ッ尾ピークの少し下に脱出!
 
 ■二つ坊主の岩峰の見える展望台に到着!
  皆さんお疲れ様でした!




              ●● ユーガツル谷で出会った 秋の恵み ●●



     
  ■秋の味覚 アケビが沢山実っていた・・甘くて旨かった!  ■ハグマの一種。滝の岩壁にしがみ付いていた。






■時  期  :  2006年10月7〜8日
■地  図  :  小 原
■メンバー  :  ふたすじ、 天唐、 綾吉、 沢グルメ (敬称略)




                                         





























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