(2000年9月16〜17日)
九州脊梁の中心地、広大なブナ林が広がるこの地域は伏流する区間も多い。平家の落武者伝説が今尚
色濃く残っているここ五家荘界隈でブナ林の恩恵に浴してみよう。
実はこの時、ここに白鳥山と言う山があって、側には登山道もある等と言う事を知らなかった。以前
ニガコベ谷の伏流を繰り返す過酷な環境で、細々と生き延びていたヤマメ達の姿を見た時、その上流の
どの辺りまで彼らが生息しているかを観察するのが主たる目的でした。予想通り、この谷も伏流を繰り返し、
水が涸れたと思ったら、また出てくる。もう終わりかと思ったらまた豊かに水流が現れる・が何度か続いた。
そして水涸れた区間が少し長く続いて、いやこの先にまた水が出る・・・もっと先に、とうとうと水流があるさ・
もっと先・・先・・と期待して遡り続けた我々の目の前に出てきたのは、「白鳥山」の山頂標識だったわけだ。
テンカラ竿を握ったまま・・・。しかし、この一帯に広がる原生林には本当に心を洗われた。落ち葉とブナの
実が降り積もって出来た道はふかふかとした絨毯のように柔らかく、慈悲深く、訪れるものを受け容れた。
■林道出合から豊かに原生林が広がる。 この谷に
流れる水は甘露水の様に甘く芳醇だ。水流もとても
豊かな区間がある。支谷からの水の集まりではなく、
この付近のあらゆる斜面から地下水が溢れ出てきて
いるといった感じだ。
■やる気マンマンのF谷君。
■この時まで付近に登山道があるとは知らない。
登山のオフシーズンだったのだろうか初日は誰も
居なかったが、登山客が居れば不思議な目で見ら
れたであろう。
■ブナ樹林からの木漏れ日が心地良い。 ■水流に渓魚の姿はあまり無い。
■師も緑に見とれる
■ブナの根元からとうとうと清水が溢れ出ている。甘露水だ。
■ 真の水涸れ間際の谷風景。 緑がほとばしる。
■さすがにここら辺で、アレレ・・・山頂が近いかな?と思う。 ■平家残党居住後。よくぞここまで辿り着いたものだ。
■水流の代わりに出てきた山頂標識。 ■御池周り付近。
■まわり全体ブナ林を始めとする原生林に囲
まれた広場。地面もふかふかだ!
〜〜 絨毯のようにしなやかなこのテンバの前には 水流もある。空も良く見える開放的な空間だ。
良くぞこれだけ木が残っていてくれたと、感謝する。いつもより良く眠れたような気がする。 〜〜
〜〜 ●● 2日目・日本晴れ ●● 〜〜
■ブナの大木の側で一泊させて頂いた。 ブナの葉
と通して射していくる陽の光が柔らかい。心身に良く
効きそうだ。
■天気も空気も良い。 この辺りの斜面を散策して帰ろう・・・何か素敵な発見でもないだろうか・・?!
■時 期 : 2000年9月16〜17日
■地 図 : 不土野
■メンバー : 天唐・F谷・沢グルメ
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