黒岳の紅葉 ・ 天狗の黎明

  錦秋の時期を迎えた久住連山・黒岳。空気も澄み渡るこの季節、漆黒の闇から開放される刹那、黎明の瞬間を
 見つめるのに良い季節だ。紅葉色に染まる山肌が、朝焼けに照りだされる・・・どんな表情を見せてくれるだろうか。


  人も居なくなった夜の登山口、陽が沈んでしまった後に我らは山に踏み込んだ。ヘッドライトの明かりを頼りに神経を集中
 させ登山道をトレースする・・・時折ライトを消してしまうとそこは不安と動揺の暗黒世界だが、木陰から覗く天井には満天の
 星空が見え隠れする。昼間とはまったく違った世界では新しい発見も多い・・・こんな所にブナの大木があったのか!闇に
 包まれた山中でもブナの木肌は白く輝いていた。黙々と夜の行軍が続く・・黎明の瞬間を捉えるまでしばしの休憩をするか。
 高度1500m地点で待機する。辺りは風も無く獣の声も聞こえない、有るのは静寂と しばしば見える流れ星と山の仲間だ。




    ■早朝05:00過ぎ黎明。天狗ピークから東の空を見ると赤みがさして来た・・・水平線が燃え上がっているようだ。
      それまで一つだった空と大地が離れて行く。

    




                               ■雲海の中からの日の出・・・夜明け風が吹き抜けた。
  
■うっすらとした明るさの中、由布岳が浮ぶ。



    ■夜明け前、荒神の森斜面の紅葉が姿を現す。
    



    ■紅葉の朱と、朝焼けの紅が大船山の山肌を染めてゆく。                 天狗ピークから。
    



■見慣れた段原もモルゲンロートに染まる。          ■夜明け風と共にガスが上がってきてブロッケン現象が起きた
    
 



    ■久住連山・東の三兄弟。中央に平治岳、左が大船山、右手が高塚山(黒岳)
    



■紅葉黄葉に見入る ふたすじさん。                
 

                      ■綾吉さん紅葉見入っています。
                      



                                      ■風も無かったこの日は夜も冷え込みませんでした。
 
■天唐さんとふたすじさん。とてもタフでした・・




■これくらいの色を”錦秋色”と定義したいね。


                         ■今回の山行では、お目当てである一本の紅葉があった。しかし残念な
                          事に先日の台風で葉っぱが飛ばされてしまったようだ。大船の斜面との間
                          に遠近感がある良い紅葉なんだけど、来年の愉しみだね。

                         



       ■男池から風穴経由で天狗へ来た我々は、上峠からカツラノモト〜黒嶽荘と周回下山した。
  
■荒神森裾野の紅葉に見入る面々。                 ■大船山の裾野にも色とりどりの紅葉が楽しめる。



    ■秋の陽射しが輝いている、良い一日でした。
    



■上峠分岐地点まで下山。しばし寛ぐ。              ■名残のトリカブトが咲いていた。
 
 



       ■カツラノモト、上峠分岐地点の豊かな森・・・この辺りはまだ全然紅葉していない。
       








■アセビのトンネルを抜けて黒嶽荘に帰着。
 秋晴れの好天のなかとてもゆったりと紅葉
 に日の出を楽しめましたね・・
 皆さん疲れ様でした!






■時  期  :  2006年10月21日
■地  図  :  大船山・ 久住山
■メンバー  :  ふたすじ、 天唐、 綾吉、 沢グルメ(敬称略)

★使用機材  : PENTAX istDS
★レ ン ズ  :  smc PENTAX-FA 77mm Ltd. F/1.8
           smc PENTAX-FA 28-80mm  F/3.5-4.7

★PLフィルター不使用。

           




                                             






































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