(2003年4月26〜28日)
九州屈指の縦走路 ”祖母〜傾山”の主稜線、山をあまり知らない人でも一度は耳にする事のある九州では有名な
縦走路である。馬蹄形の内側には奥岳渓谷の深く急峻な谷が張り巡り、アルペン的景観に一役かっている。晩春から
咲き乱れるアケボノツツジもこの山系の魅力の一つとも言えよう。
九州岳人の精神的鍛錬の場!との印象があったこの縦走路、九州男子なら一度は歩かねばなるまい・と思い立ち、
晩春のアケボノの時期を選んだ。これまで聞いた事しかないこの 祖母〜傾を、山の初心者である私が、ちゃんと歩き
通せるか一抹の不安はあったが、ナントカなるであろう・・単独・テント泊・2泊の山行予定で九折から三ツ尾へ取り付いた。
■あぁ・・とうとう来てしまった・・大丈夫かね♪ ■観音滝分岐
■垂直に落ちる観音滝 ■三ツ尾あたりからアケボノが出て来た。
■正直にここまでで、結構バテました・・・^^;
■もうヘロヘロです・・このあたりで冷えたビールを飲んで、何とか生き返りました。今回は水場コースを登る。
思えば、尾根歩きも慣れていないこの身と、ここ暫く引越しやらリフォームやらで山から離れていた私にとっては
ザックが重い・・・水無しで27kgだった。この縦走路を歩き通せれば、今年計画している アルプス山行にも
弾みがつくだろか・・? しかしこの登山道はキツかった!
■二つ坊主分岐付近のアケボノが綺麗でした!
■やっとの思いで傾山山頂
■山頂で一休みして、九折のテントサイトへ急行! 早速 ビールと地鶏焼きで乾杯!
■広々とした九折テント場。登山客は少ないし
殆どが小屋泊だった。水場は遠いがテンバは
快適だ。ちょっと食べたらもう眠くなって・・・
ウトウト・・明日も早い出発だし、早々に就寝だ!
■2日目・天気は良い!さっそく出発。 ■笠松山まではほんのちょいだ♪まだ元気!
■笠松あたりのアケボノが綺麗
■三国岩から アケボノと祖母山の遠景・・・遠いなぁ〜・・
■本谷山山頂からは、一気に下りでブナ広場。ここが中間点らしいが、まだ長いと思うが。
■尾平越界隈のアケボノが一番盛りだったかな。 ■ここから古祖母への登り返しです・・・^^;
■尾平のアケボノ。この付近で縦走を断念した登山者とすれ違った。そう言えば昨日
九折小屋に泊まっていた人だな・・・尾平トンネルから下山するらしい。気持ち解るなぁ〜
■古祖母手前のハシゴ場 ■古祖母山頂。尾平トンネルからのツアー客で賑わう。
■障子岳手前の第一展望台。昨年水場が整備された。
早速、水の補給をしてラーメンとビールで乾杯だ!
疲れた身体にビールが染み渡る・・・展望も天候も
良いこの場所で、腰をおろしてザック枕に横になって
いたら・・・いつの間にか寝てしまっていた!!!
しかも1時間半くらい! もうすぐ16:00になるなぁ・・
よし、今日はここで寝よう!気ままな単独行で急ぐ
理由も無し、第一展望台でテント張りましょう♪
■第一展望台からの展望。
■第一展望台のテント場はあまり広く無いが
テントに潜ればどこでも同じだ!ごった煮の
雑炊とスープで豪華な夕食。今日も疲れた・・
明日は最終日、障子岳から最終コーナー
回って祖母山だね。
●この日も一人っきりで辺りに誰も居ないし、暫くは ぶつぶつ独り言いって、ポリポリ頭掻いて・・他にする事も無いし
寝ましょうかね♪ザックの中身を調べたら、あと2〜3泊は出来そうな食料が残っている・・餃子もシューマイもあるなぁ〜
どうりで重いはずだ。
■今日も天気は良い!足取りも軽やかだ。歩いてきた山並みを振り返りつつ、障子岳を目差す。
■祖母山が近くに見えてきた。 ■古祖母山を振り返る。
■誰も居ない障子岳山頂!ここに立つとあと少しだなぁと実感が涌いてくる! 三尖方面の尾根の展望。
■障子から祖母山の展望!
■黒金尾根分岐 ■祖母山山頂!お疲れ様でした!
■小屋に立ち寄ってしばらく小屋番さんと話しをした。
第一展望台のテンバも水場もは良かったよ・・
整備作業ありがとうございました!
■3日間一緒に付き合ってくれた相棒グレゴリーのロブソンプロ(84L)。
これから先、今でもいいパートナーで信頼のおけるザックです。ひとまず
無事に祖母傾縦走も終えて、とても充実した気持ちのまま下山。
これで、何か変わったか・・と言うと あんまり自覚は無いが、少なくとも
『山をかじったな』・・・と言う実感が涌いてきたかな。
深く心に残る良い想い出が一つ出来た事は間違い無い!
■時 期 : 2003年4月26〜28日
■地 図 : 祖母山・ 見立・ 小原
■メンバー : 単 独
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