にがこべ谷支谷 - コウサギ谷      (2008年7月6日)



■今年6月は本当によく降りました。調によると、降水量は平年の1.6倍、日照時間は半分だったそうです。月が変わった7月、天気予報は晴れマーク続きに! 
   これまた例年よりずいぶん早い梅雨明けとなった九州には、本格的な沢のシーズンが到来しました!この日はギックリ腰明けの私に、トレイルランに向けての
   走り込み過剰で膝痛の天唐渓遊さん、それに諸所もろもろの事由により、山・沢は1ヶ月半ぶりの綾吉さんと言う、問題アリアリの故障三人衆によるリハビリの
   沢登りとなった。時節柄 緑のシャワーも楽しめるであろうこの時期、目的地は、前から少し気になっていたあの沢に・・ たっぷり心療して頂きましょう♪

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 ■増水気味の にがこべ谷をチャチャっと遡行する。釜にたじろぐ綾吉女将さん。   

 ■穏やかな渓相で親しまれている「にがこべ谷」には水遊びや釣りを
  楽しむ人も多いが、 この谷の中ほどに あまり目立たない地味な
  支谷がある。

  烏帽子岳から派生した尾根上にある1617mピークへ向って突きあがる 
  コウサギ谷は沢筋付近の原生林が眩しいに違いない。
  この谷なら通常の水位よりも、雨上がりの増水気味の時の方が状況は
  良いであろし、途中に「大滝」もあるようだ。

  リハビリの沢旅、少し癒されに行きましょう。



■遡行すること一息で二股に・・右が にがこべ谷・本谷に架かる大滝          ■左股がコウサギ谷・・下部の取り付きは プチゴルジュ3段滝となって出合う。
  
●その昔、天唐さんはこの滝を直登した・・・しかもフリーで・・^^; もう止めましょうね♪
 その時は、もっともっと水量が少なかったのだけどね。



■ゴルジュは左岸をまけるが、1段目、2段目共に 水に親しみながら楽しく登れる☆

                           ■水を浴びてチムニーでつなぐ。
                           



■ゴルジュを抜けると 15m程の滝! 手掛り十分で直登する天唐さん!     ■綾吉さんも濡れるに任せて直登!
 

 ■小滝の連続する区間になる。
 



■しばらく遡行すると、深い釜つきの滝。 手掛りのみでへつり泳ぎ。          ■左壁を直登する綾吉女将。
 



■続く 2段滝は手掛りなく悪い・・・                              ■スダレ状の小滝を越えて。。。
 
 ■綺麗な水を湛える釜☆
 



■辺りは深い深い 原生林へ! サワグルミに ブナ、ヒメシャラのパラダイス☆      ■尚も滝は続く♪
 



   ■コウサギ谷大滝の前に構える 前衛2段滝・・天唐さんの登っている一段目のヘツリが微妙に厳しい・・・綾吉さんフォローで1段目クリア!
 



■2段目は水心を直登。                                       ■カメラに収まらない程の大滝! 30m以上・・・かな? 左側から大高巻。
 



■高巻いた先は、上の二股でどちらも絶壁! 15mギリギリの懸垂下降で谷に戻る。  ■右股に進路をとるが、素晴らしい原生林が広がっている☆ 緑に佇む女将さん♪
   

  ■二股から先は、更に深い原生林となった・・・今日は本当に ココで一泊したいなぁ・・ 
   と、心底思えるような別天地だ。


 

 



■素晴らしい原生林・・・しかも 絶好のテン場もある! 立ち去りがたい場所だった。



       ■サワグルミの巨樹を見上げる 綾吉女将・・・ この一帯にはサワグルミの大木が乱立している。
       



    ■沢は源流となり斜面に吸い込まれて行く・・・頃合を見計らって左上の稜線に向け詰め上がる。 この付近は ブナの極相林を描いていた。
 
 ■稜線には やはり笹薮が・・・^^;
 


   ■沢も大詰めになり 標高1617mのピークから西に伸びる尾根へ向かって詰め上がる。 西へ向かう尾根と言えば 「八八重」の集落へ下る方角でも
     あるので、ひょっとしたら・・・ソマ道か木地屋道などの微かな踏み跡でもあるかも・・・♪ と言う 淡い期待を抱いていたが、やはり見事な藪尾根でした。
     もっとも、ヤブコギリストとしては そこまで極端に厳しい笹薮と言う訳でも無く、☆2つ半・・・程度でしょうか。
     こまめにコンパスに地形図で軌道修正しと、たまに見える にがこうべ谷の対岸の尾根との位置関係を調整しながら下ること2時間・・・何とピッタリと
     入渓点に戻ってきた! これは出来すぎ・・・^^; 本来の読図よ少し南側にずれていたのであります。 とにかく無事のご帰還 何よりでした!
     皆さん お疲れ様でした◎


         ■ぶぅぶぅ言いながら藪を漕ぐ綾吉っちゃん♪                        ■時々 数メートル先が見えない位の藪に・・
                     






 ■今回、皆さん久々の入渓となった 癒しの 「リハビリ沢登り」 だったので、軽くこ
  なせる 程度にする予定でしたが、結局 8時間行動で下山したのは17:30過ぎ。 
  やはり、沢には何が待ち受けてるかわかりませんね!距離の割には時間のかかった
  薮尾根の下降でしたが、この手の尾根下降の場合 ほとんど休憩を取らない・・・
  と言うか 取り難い・・取れない・・状況もあるため 中々堪える山行でした。

  そしてこの日、下山してみると 九州地区は梅雨明け宣言が出ていた様子!
  とうとう夏本番に突入です。 さて今シーズンも 深く思い出に残る沢に出会い
  たいですで♪

  それでは皆さんまたお会いしましょう・・・今度は もうちょっと南に行きましょうかね♪
 








■時  期  :  2008年7月6日
■地  図  :  梶  原 (五家荘概念図)
■メンバー  :  天唐渓遊、 綾吉、 沢グルメ





                                                                     














































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