(1998.06-28)
■網の瀬川源流部の宇土内谷から分かれる鹿納谷は、その取り付きから険悪
な岩の谷・・ゴルジュの様相を呈している。吉川満先生著の「九州の沢と源流」
には ”登攀要素の鹿納谷、 泳ぎの大吹谷” として、日之影界隈を代表する
双璧の谷として紹介されている。上部に林道が通っている為に、それまでの
部分が沢登りの対象区間となろうが、出合いのゴルジュ突破はいきなりの
核心部分か! この部分を何とか突破したかったが、中央からは水圧が強い・・
しかも両岸ツルツルに磨き上げられた花崗岩一枚岩・・スラブゴルジュだ。
この奥にに連瀑が架かっていそうだ。
左岸を小巻気味に巻いて、30mザイルを出し懸垂で谷に戻ったが・・・結局
それでも前進できず撤退! しっかし勉強して出直して来ぉーい!と
喝を入れられたような谷だった。
しかしながら、水はどこまでも鮮烈で透明・・冷たく美味い水だった。
いつかまた チャレンジしてみましょう♪
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■宇土内谷の渓相
網の瀬川の源流部は宇土内谷と名を変えて 広く快活な渓流となる。
花崗岩の一枚岩を滑るように流れる清らかな流れは天然の滑り台も点在する。
この少し先の左側に険悪な鹿納谷が出合うのです!
■時 期 : 1998年6月 28日
■地 図 : 大 菅
■メンバー : 天唐渓遊、沢グルメ (敬称略)
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