(2007年8月19日)
■九州を代表する奔流“五ヶ瀬川”は霧立越に端を発し延岡に
向け一気に駆け抜ける。この五ヶ瀬川から分かれる支流には
「名渓」が多い。下流から遡ると河口付近で合流る祝子川、
三里河原渓谷として九州屈指の秀渓を誇る。行縢川を分けると、
御手洗渓谷で有名な細見川、更に花崗岩一枚岩を滑るように
流れる鹿川渓谷を有する網の瀬川を分け、支谷の豊富さでは
随一の日之影川を分ける。その上流、高千穂界隈で分ける
岩戸川は中流域で土呂久川を分け障子岳、親父山へ突き上げる。
本流の岩戸川は登戸集落から上流を山裏川と呼び尾平越から
本谷山までの南斜面に網の目のような支谷を広げるのだ。昨今、
尾根筋沢筋の伐採植林化でいささか赴きに欠ける一帯も目に付くが
水の鮮烈さや源頭域に広がる雄大なブナ林は遡行する者を感嘆させ
るだろう。今回はその支谷の一つカミマチ谷からブナの広場を目指して
みるのだが、岩戸川源流探索の尾平越〜本谷山間の支谷巡りも
ひとまずこの谷で一区切り・さてさて、この谷はどんな景色を見せて
くれるだろうか!お楽しみですね♪
●・・・登り |
■・・・下山 |
<参加メンバー>※敬称略
山旅人、マッキー、天唐渓遊、綾吉、ミッチー、
リフト、沢グルメ。
■チームさんらくの兵が岩戸川源流に集結!遡行開始!今回は沢デビューあり、初の山行参加者ありで賑やかな遡行になりそうだ!天気は上々いざ出発!
■尾平トンネル方面と登戸集落の分岐点を右に曲がってすぐが入渓点。 最近出来た新しい橋 「夕顔小橋」をくぐり抜けて、さて遡行開始!大石ゴーロ帯で水は綺麗だ!
■入渓後は大石混じりのゴーロ帯を快適に遡行する。 ■全身ツッパリで激流を越える山旅人さん
■雰囲気はとても良い!
■シャワーを浴びてリフトさん ■マッキーさんもシャワークライムでずぶ濡れです!
■大石の間を流れる小滝を越える・・・ミッチー今日も元気です♪ ■ゴーロの谷でも泳げば楽しい・・マッキー&リフトさん。
■下流部は水流豊かです。
■美しい幅広の斜滝は軽快に登れます。 この谷も岩は滑らずフリクションが良く効く!
■小滝も釜もどれも軽快に楽しい遡行が続く。 ■マッキーさんと天唐渓遊さん小滝を乗り越し
■8m程の滝は傾斜もあり、手がかりも豊富だが・・ここまでゴーロの谷は遡行困難を極める難所も無く想像を遥かに上回るペースでの遡行が続いていた。
この滝も問題ないよ・・と言う天唐さんを なだめすかして、無理やりザイルを出す・・・折角だからね♪ 時間かけて行きましょう☆
■確かにスイスイ登ってこられました・・・^^; ■後続は三人コンテで登る♪
■釜の奥横にあった洞穴を覗き込むミッチー・・中には何も無かったそうです・^^; ■マッキーさん、綾吉っちゃん泳いで取り付き!
■続いては20m強の多段スダレ滝☆ 滝姿が美しい! ■階段状になる多段滝はそのまま快適にクリア♪
■多段滝を越えると林道が横切り、その先に4段35m強の傾斜の強い斜滝が現れる! 一段目は≒10m・・・細かいホールドもあるが慎重に登れば問題なし。
■1段目を登る山旅人さん。
■2段目は15mくらい・・・眼下に土呂久林道が見える。スリング確保しながらの滝登り。マッキーさん、綾吉さん慎重に登ります♪
■3段目、4段目はフリーで越える。 ■4段目の上は綺麗なナメが続いて源流の様相になってきた!
■暫くで左手に出合う水の涸れた支谷を詰める。
■岩戸川源流・カミマチ谷もそろそろフィナーレ・・・美しい水とナメ斜滝と
源流部の原生林には さすが祖母傾山系の谷だな・・と思う。
初沢のマッキーさんと、さんらく山行初参加のリフトさんを迎え楽しい
遡行が出来た!前夜泊での懇親会から、当日早朝からの遡行開始で
中々ペースも掴めないかと思いきや・・全く問題なしの愉快な仲間であった。
数年前から訪ねて来た岩戸川源流巡りは障子岳方面から古祖母山方面
に突き上げる土呂久川源流各支谷から始めて、尾平越を越え本谷山方面
に突き上げる岩戸川(山裏川)源流の支谷巡りに繋がり、今回のカミマチ谷
で取りあえず一区切り! 実は後一つの有力支谷を残すのみとなった。
これは来年以降のお楽しみかな♪
さて、沢涸れの谷を詰めあがり あと一息で縦走路へ脱出だ!
皆さん頑張りましょう♪
■原生林茂る開放的な支尾根に出た!藪も無い快適な尾根を北上する・・縦走路は目の前だ!
■ブナ広場の少し本谷山側へ脱出!ブナの木陰で大休止♪ 久しぶりの祖母傾縦走路は原生林が気持ち良い!一息で尾平越へ到着、高千穂側へ下山する。
<沢沿いで出逢った大木達>
■サワグルミ・・・ Mother Tree ♪ ■ハリギリ ■ヒメシャラ
■時 期 : 2007年 8月19日
■地 図 : 見 立
■メンバー : 山旅人、 マッキー、 天唐渓遊、 綾吉、 ミッチー、 リフト、 沢グルメ (敬称略)
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