(2002年8月24〜25日)
五ヶ瀬川水系はその中流域に規模の大きな支流をたたえている。日之影川の少し上流にあるのが、岩戸川・・その
上流部は土呂久川と名を変える。土呂久鉱山で栄えた街の面影は今は無く、静かな佇まいの中 集落が点在する。
土呂久の盛衰を忍びつつ、祖母・傾の縦走路目差して谷を歩いてみる。
土呂久林道の分岐点から、古いトンネルを越えて暫く走ると、土呂久の作業小屋の様な建物が出てくる。季節柄、
ヤマホトトギスの花が辺りに咲き乱れていた。 橋を渡ってすぐに架かる谷が”ツガ谷” そのもう一本先が”カエデ谷”だ。
スタートは昼前になってしまった、のんびり登ろう。
■入渓後すぐに出てくる2段滝。 ■滝の上部落ち口から振り返る。
■先にも斜滝があるようだ。
■斜滝は手がかり豊富で
水心を登る。
■大釜付の斜滝は水際を攀じ登る。 ■その上部の滝は傾斜強く、ザイルで上げてもらう。
■小滝を登る天唐さん。 ■微妙なバランスの大石・・・。
■プチゴルジュ連瀑帯。
■お助け紐で登る羽峡さん。
■谷には大石が詰まる。
■谷は狭く急峻になって来るが、小滝は登り易い。 ■順層の滝は手がかり足がかりが豊富。天唐さん登る。
■流れも細くなってきたか。
■辺りは源流になり、水枯れ間際になってきた。これ以上進むと、藪が出てきそうだ。辺りにテンバ適地を探すが
なかなか良い場所が無い。もう少し下流で止まるべきだったか・・・仕方なく笹薮を倒してシートを敷いた。熊笹の床は
思いの他クッションが良く快適だった・・少々傾斜とダニが気にはなるが。さて、テンバが決まれば後はいつもの様に・♪
〜〜 ●● 2日目・曇り時々晴れ ●● 〜〜
■2日目朝は雲り、詰めにはいる。
■すぐに水は涸れ、湿原が出てきた。
■これは珍しい光景だ。源流域がフカフカの青い草に覆われている。
■気持ちの良いプチ湿原にしばらく浸る。かえで湿原とでも呼ぼうか・・・
■更に進むと潅木帯が出てきた。 ■さて、目の前に壁の様に立ちはだかる笹薮に突入だ!
■笹薮の中に原生林が茂る・ ■ブナの大木が起立している。もう一息だ!
■15〜20分くらいのヤブコギで古祖母山頂直下の縦走路に出た。羽峡さん眼鏡が曇る。
■古祖母山頂。羽峡さん。
■小休止で下山だ。土呂久への道を下る予定。
■土呂久分岐点へ向けて下る。 ■雨の後で草原も輝いている。
■今回の目的の一つは、土呂久方面の登山道の状態を調べる事でも
あった。土呂久方面への道は、笹薮が深い場所もあるが、概ね道は
ハッキリとしている。雨の後や、朝露が降りる時期は 笹薮のトンネル
通過でビショビショに濡れてしまうだろう。 土呂久林道に出るちょっと
手前の砂防堤の所で対岸に谷を渡る。
■ツガ谷大滝、全景。
■土呂久方面に下山し、アンチン山鉱山跡を過ぎた辺りから谷へ降りる道になっている。そこに架かる滝は丹精
で美しい。次回はこの谷から障子岳へ登りたいと思う。
■時 期 : 2002年8月24〜25日
■地 図 : 祖 母 山
■メンバー : 羽峡・ 天唐・ 沢グルメ
*