(2006年7月7〜9日) The top photograph by ayakichi
北海道 中南部に広がる日高山脈の盟主”幌尻岳”・・・ 奥深い大地に広がる原始の森と、氷河期の名残をのこす
カール群には、想像を絶する雄大な景色が存在していた。特に七つ沼カール一帯では原始の森が形成する豊穣なる
地上の楽園を目の当たりにしたのだ。奇跡のようなこの別天地で太古の夢でも奏でるか。
幌尻岳へのアプローチは長い林道歩きから始まる。額平川源流域の渡渉を何度も何度も繰り返してようやく登山開始の
基地である 「幌尻山荘」に辿り着く。そこから先は稜線へ向かう急登をあえぎ、見晴らしの良い支尾根にかかると植生が
変化し、高山植物の群生地となる。花や樹木の垂直分布を観察しながら、氷河期の名残に思いを馳せ日高山脈の奥深く
懐深くへ迷い込むのだ。
■額平川沿いの林道歩きで始まる。 ■林道沿いに咲く ヤマルリトラノオ
■林道歩きは2時間を越える。 ■オダマキも咲いていた。
■エゾノハナシノブも綺麗だ。 ■これが本来のゲートのようだ。まだ半分も歩いてない。
■取水ダム手前、これから登山道に入る。 ■額平川沿いの登山道は岩場も多い。岩場をヘツルきょんさん。
■徒渉は20回くらいある。 ■珍しい エゾルリソウ
■徒渉と言うよりは 沢歩きのようだ。急流もある。
■オオサクラソウ?
■エゾノタカネスミレ・・かな。 ■尚も徒渉は続く。
■ハクサンチドリ
■エゾノリュウキンカ
■清潔感のある幌尻山荘。管理人の方も親切だった。 ■山荘からが本格的な登り勾配になる。
■ウコンウツギ ■ツマトリソウは可憐だ。
■ダケカンバの痩せ尾根に出る。
■これは何だろう・・臼の木のようでもあるが・・エゾウスノキ?
■真打登場! シラネアオイ。 ■これも珍しい、エゾノミヤマハンショウズル
■○○ツガザクラ・・・ ■エゾツツジ
■エゾノダイコンソウ ■ゴゼンタチバナ
■ガスの切れ間から 北カールが見えてきた。
■北カールを観る山旅人さん。 ■イワウメの群生。
■イワヒゲが瑞々しい!
■辺り一面の花畑に見入る。 ■幌尻岳山頂! 2052m
●中々の長丁場で登頂に悦ぶ面々。左から
綾吉さん、山旅人さん、ふたすじさん、きょんさん、前列沢グルメ
■七つ沼カールへ雪渓を下る山旅人さん。 ■雪渓下りは慎重に!アイゼン着用が望ましい。
■ガスが晴れると七つ沼カールの全貌が現れてきた。 ■七つ沼カール、池の側の絶好のテンバ
●側には雪渓からの綺麗でとても冷たい水が流れている。
■テンバ前の神秘的な湖・・・水は透明感があり清冽だった。 しかしここはヒグマの生息地・・・
音を出しながら、臭いの強い食材はご法度だ。
■幌尻岳と七つ沼カール・・・そこには想像を絶する原始の大自然があった。
ここにこれた事に感謝しながら、軽い食事とビールで乾杯! しかし今日は
12時間の行動で些か痺れた面々は、19:00には就寝・・七つ沼カールの
自然に包まれながら、深い眠りに落ちた。 明日も03:00起床だ!
●続いて2日目をどうぞ♪
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