〜 聖沢源流天空紀行 〜(2007年9月15日)

           
           ■ 青空に浮かぶ 聖岳山頂の風景。


   南アルプス南部“聖岳”に端を発す“聖沢”は、源流部に大小の支谷を多く有している。アプローチが悪い上に、沢通しの遡行では通過困難な悪場をかかえ、
   尾根を辿っても急斜5〜6時間の歩行を余儀なくされる。源流マンとしても中々手ごたえのある名渓であろう。ここ最近、オカブである筈の「源流テンカラ」から
   ちょっとご無沙汰のような感もあるが、なんのなんの! 源流マンとしての活動は些かも鈍っておりませんぞ♪ 同じ渓流と言うフィールドを共有しながらも
   中々 両立の難しい、「沢登り」「源流釣り」であるが、そのどちらの楽しさも厳しさも理解できる我々にとっては今回、遥々九州くんだりから出張ってきた
   わけだから、 源流天空(テンカラ)紀行も、沢登りも思いっきり堪能しましょう♪
    初日は聖沢本流源流部に広がる支谷でのんびりテンカラ紀行と洒落込むのであるが・・・そこまでの道のりは結構堪えますね・・・^^;三日分の食料とお酒が
   肩に食い込みますが、それもベースキャンプまでの辛抱、辛抱!


■畑薙ダム手前が先日の台風で崩落した為に、1.5km程手前から歩かなければならない。仮設駐車場には先客の車がいるが、行き先は赤石岳、荒川三山が多かった。


    今回の我々の出発基地である第一畑薙ダム仮設駐車場には、沢屋らしき人々が3パーティ10名ほど居た。その中の一組の方々と話す機会があり、
   僕らは九州福岡からです!と申し上げると、「私も大宰府出身です!」と、思わず同郷人をの巡り合いもあり、沢談義に花が咲いた!畑薙ダムから
   登山口のさわら島までは、東海フォレストの送迎バスに乗らなければならない。一般車両は進入禁止だ。アップダウンを繰り返す6時間の歩行に耐えうる
   気力のあるツワモノは徒歩で進入できる。 
    その東海フォレストバスに隣り合わせで座って居られた男性・・・見るからに只者では無い。イブシ銀の眼光鋭く、足元は地下足袋でザックにワラジ
   付けられている。しかも上着は通のみぞ知る、カヌーと沢屋のタメに生み出された「ファイントラック」のシャツを着ておられる。 因みに今回の私のシャツと
   色も全く同じ物でした♪ どちらの沢に入られるのですか・?と聞いてみると 「赤石沢」 との事。・・・

   同じく 「どちらに?」 と聞き返されたので、「前聖ノ滝沢です。」 と答えると、顔つきが変わられた!
  
 「それはまた珍しい沢に入られますね〜・・あまり情報は無いでしょうが、よくご存知で?」
   「えぇ、日本登山大系を見ていてとても興味がありましたので。」

   「あぁ、そうですか、日本登山大系を見られましたか、アレは私が書きました。」
   「えぇっ!!、そうなんですか!?」


   よくよく話しを伺うと、日本登山大系「南アルプス編」の編集者のお一人で (313頁参照) ,数十年前までは、よく『岳人』にも記事を書いておられた、
  田中良一さんだったのである!!我々が九州からの出張組だと話すと、あの「九州の沢と源流」の著者、吉川満先生とも面識があられるお方のようで、
  偶然とは言え、本当に良い出会いに恵まれた!それは恰も今回の遡行の成功を暗示しているかのようでもありました。田中良一さんありがとうございました!


■取り付きは植林帯の急斜面!今日も大きなザックでボッカ全開の綾吉さん♪  ■少し登った所から赤石ダムを挟んだ対面に見える深い谷が有名な”所の沢”だ。
   







 ■取り付きから≒1時間30分で 聖沢吊橋に着く。ここから更に3時間以上の
  登りに汗を流してやっと聖沢源流部に差し掛かる・・・途中ガレた沢をトラバース
  する地点を越えると、滝見台までもうひと踏ん張りだ!
  今日はベースキャンプ  までのボッカがメインの行程だが、聖沢源流部では
  水に戯れましょうか♪しかし今日はお天気も良い!暑い! 眩しい!
  この晴天・・・何とかして明日にとっておけないかね〜・・^^;
 


   ■滝見台から明日登る、前聖ノ滝沢(左側)を望む。 右手は「奥聖ノ滝沢」・・どちらも急峻だね〜。
   



                                ■正面ピークが前聖岳主峰! 手前から深く切り込む谷が 「前聖ノ滝沢」だ!
                                



■聖沢源流部の険悪なゴルジュ!                         ■この界隈の本流、支谷共に岩魚の聖域だった!遠くからでも群泳しているのが見える。
  

  ■更に上流のこの辺りが一番濃いかったかな。
  



■聖沢源流二股付近でテンバを探しにかかる。                        ■この辺りにもチラホラテンバ適地はあったが・・・
   



■この沢の源流に広大な白骨林が広がっていた!その手前までイワナは居る。   ■コチラの支谷にも群泳していたようだ。この滝つぼに群れていたらしい♪
 


■さて、今日はテンバを見つけ 今日から2日間お世話になるベースキャンプを設営しなければならない。付近を捜すと、丁度この枝沢沿いの登山道近くに
 適地有り!早速荷物を降ろしてタープを張り、源流天空(テンカラ)と洒落込む♪ この沢の最源流は湿地帯となり、見事な白骨林帯が広がっていたが、
イワナ達はそのギリギリまで元気に泳いでいた!



            ■元気いっぱいの イワナ(オス) 艶も顔つきも good!
            


  ■こちらは メスかな・・? 色気がある・・・?ここのイワナ達は 潔く私の毛鉤を銜えた。
  

 ■イワナ達は、ポイントごとで 元気に毛鉤を追った!                 ■天唐渓遊さんも イワナと遊んでもらったようだ♪   
 





■こんなテンバのすぐ目の前の小さな流れからもイワナは毛鉤に飛びついた!
 一振りごとに毛鉤を追い掛けるイワナ達にしばし遊んでもらう・・・ほんの少しの
 時間で10数匹のイワナが私の毛鉤に食いついた。。。 何かとても満足したので
 もうこれでお終い♪ 食べ物が無ければ1匹くらい頂戴しようかとも思ったが、
 既に今夜は食材もふんだんに有る為、全てリリース・・♪いやぁ〜楽しく遊ばせて
 もらいました! 


      


  ■さて、何とかベースキャンプの場所も決まり、沢の水で冷やしたビールで乾杯だ!☆ それにしても今日は中々の重さでのボッカだったなぁ〜・・・その分
  ビールが旨い! 真空パックの細切れベーコン500gを フライパンでちびちび炙りながら、野菜を混ぜてオツマミに・・・粗末なメニューだがこれも最高!!
  日本酒もビールもふんだんにあるので今日はゆっくり飲みましょう・・・ の気持ちは有るのだが、昨夜も仮眠2〜3時間だけでいきなり急登の登山道歩き。
  睡眠不足とお疲れで。。17:30を過ぎるともうウトウト・・・18:00過ぎた頃には就寝となってしまった・・・睡魔にはカナイマセンでした。
  夜中にひょっこり目が覚めて、明日遡行する 前聖ノ滝沢の地図を見返す・・・もう何十回見つめてきただろうか♪ 
  もちろん明日は空荷でカッパと行動食と登攀用具だけの軽装で望む。 お天気だけが心配だ・・・晴れて下さいー☆ 夜には満天の星空を見上げながら、
  また知らず知らずに眠りに落ちた・・・ みんな、おやすみなさい・・☆★



   


              
                ■続いて、前聖ノ滝沢遡行〜 聖岳 をご覧下さい♪
                 ↓        ↓        ↓
 
                    
                 





 



                                               



























*

inserted by FC2 system