(2007年7月22日)
■天下の大河”球磨川”源流域の水上村で、北に支流を伸ばす横才川。
中流域は両岸切り立っているものの谷自体の流れはとても穏やかで
渓流釣りのメッカになっている。横才川の源頭域は白鳥山の東斜面に
吸い込まれているが、その少し下流から北に伸びる支谷が有りこれが
中々面白そうな図面をしている。源頭は銚子笠南斜面に枝葉のような
支谷を広げ本流は真っ直ぐに銚子笠に突き上げる。 横才川本流に
比べると、かなり等高線も詰まっているが・・・これは何かあるかも!
その昔はよく通っていたこの界隈ではあるがこの谷に足を入れるのは
初めて! さて、梅雨空広がるこの時期ではあるが、銚子笠の神様は
快く我々を受け容れてくれるだろうか。そしてこの銚子笠南面の谷は
どんな表情を見せてくれるでしょうか ・・?!
<遡行図>
■・・・登り
●・・・下り
■入渓予定の手前で道路が陥没!!この前の台風4号の影響か・?仕方なく数キロ手前から歩きましょう・・♪入渓直後はこんな感じの快活な渓が続く!
■ゴーロ歩きも飽きてきた頃、右岸に岩清水のすだれが落ちている!旨い☆ ■第一支谷が小滝になって出合う。
■さて谷が狭まって来た!淵・釜・滝のオンパレードの始まりー☆ ■流れのキツイ所を微妙にヘツル。
■ここら辺りは原生林が茂るが、この谷は概ね植林の谷であった・・・残念。 ■激流で落ちてくる「くの字」滝が出てきた! ミッチー先陣を切る!
■この「くの字」滝は思ったより流れが強い!奔流に翻弄されながら、最後は完全にシャワーで攀じ登る綾吉さん♪この谷の岩は全然滑らないでシッカリ喰い付きます。
■くの字を抜けるとまた出合う5m強の滝!滝に打たれるミッチー☆
■さらに2段≒10mの滝! 中央突破でスリング確保で登りましょう。 ■ふたすじさん、力強い登りです!
■流れの中心を忠実に登る綾吉!
■今回のミッチーの秘密兵器「水泳用ゴーグル」!シャワークライムに威力発揮・? ■2段目の吹き出し滝はちょっと手が出ない・・・右岸を巻く。
■続いては迫力満点!この谷最大の2段30mの滝! 水流の左際を直登、ちょっと離れた立ち木にランニングを取る。1P≒20mでピッチを切り、フォローしてもらう。
■長い手足で軽々登るミッチー・・若さも羨ましいねぇ〜♪
■ふたすじさんも軽々越えました!
■忠実に水心を登って来た綾吉さん♪ 水との戯れが沢の楽しみですね。
■この滝の通過に時間をかけて登った。この付近一帯は滝・滝の
連瀑帯で遡行に夢中になれる!しかし取り付いてみるとどれも
ホールドが豊かで岩の質がとても良好!フェルトにもステルス
にもとても快適なフリクションが得られる!しかし、たまにはヌメル
箇所もあるので要注意・・
特にステルスはヌメリ箇所では派手に滑るような気がしますよ〜!!
■さてさて続いての≒10mの滝は手がかりフットスタンス十分!ザイルを伸ばして 3人コンテで登った。!快適な遡行が続きます!
■コンテでの登攀は確実に登れるスタンス確保できる時以外は不適です!ご注意を!
■もう息つく間も無いくらい連続の瀑布帯! これも2段20mくらいあるだろうか・・・1段目の落ち口が少し微妙なムーブか・?!この一帯はザイル出しっぱなしです。
■ミッチー 、 ゴーグルするの忘れてますよ♪
■水際をじわじわ登って最後の落ち口へは #.5のキャメロットでランニングと取り乗り越し。
■もう滝の連続で、遡行に熱中! 幾つ越えたかワカリマセン・・でもどれも用心して登れば越えれる滝が多いので巻きは少ないですね。
■小滝で出合う ”上の二股” どちらを取っても良いのだが、雰囲気で左股を取った。
■小休止にジュースを飲む綾吉さん・今朝の朝食も味噌ラーメンでした♪
■ちょっと流れも細くなったかなぁ・・・・ と思ったら、まだまだ何か有りそうです! 前方に連瀑がチラリと見える。
■上の上まで続く連続の滝・・・一段目はちょっと手が出ず左岸を小巻・・・ ■2段目はモロにシャワーの綾吉さん。
■その上部に斜滝が続きます。どれも快適に遡行可能。
■倒木の詰まるプチゴルジュ ■流れの中心を横切って滝頭へ登るミッチー! ■トユ状の斜滝を快適に♪
■どこまで続くかこの連瀑帯!2段10mの2段目は流れを潜って左岸から越える。 ■あえて真っ直ぐに登る綾吉さん・・・水飛沫がお好きですねー♪
■急傾斜の斜滝・・・ ■美しい5m滝は足がかり十分で直登る。 ■ナメからヨユ状の連続技・・
■短いゴルジュの出口には、すり鉢状のチョークストーン滝が架かる・・ここは左岸の丸いルンゼを越える。
■傾斜はあるが この岩質は本当にフリクションが良く効く。 微妙な手がかりも豊富で楽しい遡行が出来る。
■さて、この滝を越えると急に谷がガレてきた!風倒木やガラガラ石やらが谷尾埋め尽くす・・・・ と、! 目の前に現れた出来立てのスーパー林道!!
■林道が延びているとはある程度予測していたが、ここまで伸びていたとは・・!上の二股を左に取ったのも、出来れば林道は見たくない・・・と
思ってたのだが・・・仕方ない!この状態では遡行はここまでで打ち切り!下山方法を考えましょう♪ この林道がどこに通じているのか・・・?
とにかく方向を見定めて尾根についているであろうソマ路を探すか・・? 植林帯をヤブコギするか・?
■この写真の奥に、古いソマ道のようなものが写っているが、山奥で
ソマ道を探す時のポイント・・・斜面の山側を見てソマ道を探す事だ。
昨今、山間部に建設されているスーパー林道が 古い街道を寸断し
、谷側(里側)をコンクリートやブロックなどで固めている為、侵入口を
分り辛くしている。見通しの効く山側のソマ道を見つければ、林道を
挟んで必ず近くに下山方向へのソマ道が続いている事が多いのだ。
しかも先人達の生活の知恵は大したもので、上手く尾根筋の弱点
をついて道をつけている・・ここでもご他聞にもれず、奥に写っている
ソマ道の延長が写真を写している場所・・今立ってる場所から
下界方面へ続いていた。 地図を読んでみても方向は合っている
・・・これを下れば入渓点に戻れますね♪
■足に優しい植林帯のふかふか道に誘われて、無事に帰着!
皆さんお疲れさまでした。 この谷も内容が濃くてとても楽しい
谷でした。 まぁ、源流部にスーパー林道が通ってて、植林帯も
多かったのがちょっと残念ですが、沢自体の内容は良かったと
思います。 また次回の源流遡行を楽しみに♪銚子笠の神様
ありがとうございました!
■時 期 : 2007年 7月22日
■地 図 : 古 屋 敷
■メンバー : ふたすじ、ミッチー、綾吉、沢グルメ (敬称略)
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