川辺川源流・マタロク谷 〜 国見岳     ・・・川辺川ダム建設中止の報に、最源流を歩く。。


  ■西の内谷川・にがこべ谷・樅木本谷、・・・この三つの谷の源がおそらくは川辺川の最源流です。にがこべ谷はウエノウチ谷と名前を変えて白鳥山付近に差込み、
   西の内谷川は 水上越から山犬切の斜面に吸い込まれる。そして樅木本谷が上った先は 脊梁の盟主”国見岳”の山懐。 
    つい先ごろ川辺川ダム建設工事が中断されました。42年前に着工して以来、様々な
物議を醸してきたこのダム建設の是非が、ここに来て一旦区切りが
   ついたのだと思い
ます。 渦中にあってあらゆる抵抗を受けて尚 工事中止の英断をされた関係者各位のご苦労,お察し致します。
   歴史の思惑に翻弄されてきた感のある川辺川の最源流域には、慈悲と温もりに満ちた森が洋々と広がっています。まさにゆったりとした悠久の森。
   本日、脊梁山地の懐に迷い込む原生林ハンカーは ふたすじ、チャー、リフト、みっちぃ、綾吉、と私。 九死に一生を得た川辺川源流の渓谷と原生林・・・、 
   そう脊梁山地のど真ん中を 流浪の民と
化して彷徨ってみようではありませんか。  

 ■五勇林道の道沿い咲く季節の花を鑑賞しながら のんびり1時間半歩く。 主に谷筋を歩くが沢に入る事も多いので沢靴が便利。 早速谷の両岸には緑が波打つ。

   ■今回、脊梁山地への入り口は 二本杉峠から五家荘〜 樅木を抜けて五勇林道に侵入する。 ゲートの手前で車を停めて五勇林道を歩く事 1時間30分、
     新しい堰堤の先にマタロク谷と ヒガエリ谷の合流点が見える。今日は森歩きが主体の為、沢登りの装備では無く 山歩きの装備に足回りのみ沢靴。  
     さぁ、進路を東にとったら、マタロク谷の沢筋に波打つ原生林の海原を彷徨いましょう。 面舵いっぱぁーい!



●曙草(アケボノソウ)                     ●深山鶉(ミヤマウズラ)                    ●見返草(ミカエリソウ)



          ■マタロク谷沿いは それは見事な原始の森が広がっている。沢水に足を浸しながら、森歩きを愉しもう。 しかしサワグルミもブナも見事だ。
        


■中流域は尚更 緑が濃くなる。 広い沢筋を大きく包み込むような樹木が爽やかだ。   ■岩を掴む樹木と 落ち葉の絨毯・・・これが脊梁の温かさだ。
 



■広い・・明るい・・水も美味い。

           

              ■これは日帰りで抜けるには ちともったいないくらいの景色だね〜◎ 今度は泊まりましょうか。

           


●人字草(ジンジソウ)                    ●鮮やかなドラゴンフルーツ(オオヤマレンゲの花跡)     ●そしてとうとう出逢った念願の花・天涯の花。

●渓谷沿いにはずっとジンジソウが続いていた。オオヤマレンゲのドラゴンフルーツも美味しそう!そして念願の天涯の花は残念ながら花の時期は終わっていたが満足だ。



■樹木の声、森の妖精の囁きに耳を傾ける 「木と花を愛する」登山家。          ■ここも素晴らしい! 泊まろう◎
 



■薮も無い、オオヤマレンゲの林を詰める。                            ■脊梁山地の盟主”国見岳” 1738m
 

■終始爽快な森を歩いて国見岳山頂に到着!皆さんお疲れ様でした。 脊梁山地の魅力・・・ この地域の特性として林道が発達していたり植林が広がっている
 地帯もあったりと好みが分かれる所ですが、そんなこんなも全てひっくるめてこの山域に惹かれてなりません♪ 昭和初期に張り巡らされた林道も今では
 廃道と
なっている区間も多いのだけど、でもそんな林道探索も実に興味深いのであります。 脊梁奥地に通る各林班には浪漫がある。
 またそんな林道から薮道を歩きたいですね!  それでは皆さん また赴き深い森で会いましょう!



    ■下山は樅木への一般登山道を利用。ここも気持ちいい道だ。                 ■ちょっと気の早いモミジが色づいていた♪
          







■時  期  : 2008年 9月23日
■地  図  : 国 見 岳
■メンバー :  ふたすじ、 チャー、 リフト、 みっちぃ、 綾吉、 沢グルメ







                                                      







































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