比叡山マルチピッチクライミング 
  第2スラブ・ノーマル & ニードル左岩稜    

   

   ■2008年6月!梅雨時期を控えた6月の第1週は入梅前の最後の晴れ間かな?と思える天気予報になっていた。数週間前から痛めた腰もなかなか癒えず
    登山道の特に下り道では往生する・・長い下りでは特に大変。皆さま腰にはお気をつけあそばせ♪さて、空荷でのクライミングなら何とかなるかと言うわけで、
    この週末は比叡山に向う。今回のオーダーはチャーちゃんと二人。 比叡山のマルチは久しぶりだと言うチャーさんに無理を言って付き合ってもらった 。
    1峰南面の明るく軽快なスラブ登りで感触確かめたら、その後もう1本取りたいね?・・どこが良いか・・アッチ?コッチ?

    
■1ピッチ目(W): フォローのチャーちゃん
 

 ●● 1峰南面 : 『第2スラブ・ノーマル』 ●●
 入梅前の晴れ間としては、クライマーは少ない。 南面にはあのスパルタンな
 アルパイン山岳会『嵐』の面々がザイルを伸ばしている。今回我らが向かう
 第2スラブ・ノーマルは、1スラと同じような場所からの取りつきだ。

 薮山澤好さんのトポによると
 1P:W、 2P:W、 3P:X+、 4P:X?、 5P:W?、 6P:W、7P:W、 8P:W?  
 の全8ピッチ。 

 奇数ピッチを私が、偶数ピッチをチャーちゃんがリード。
 それじゃ行きましょうか。宜しく!


■2ピッチ目(W)リード:チャーさん                               ■3ピッチ目(X+)リード
 

 ■3ピッチ目終了点
 

  ■昨日まで雨模様だった為か、岩から水の染み出しが多いような感じだ。特に3P、4Pは水が流れている・怖ぁぁ・・(@_@; 1〜2ピッチは腰の痛みに耐えながらの
   奮闘クライミングになるが、Xの水染み出しピッチでは 必死のクライミングになり痛みも忘れる・・・^^; リハビリクライミングだ♪





■4ピッチ(X−)リード チャーさん。水の染み出す箇所が多く、神経使いますね〜・・^^;   ■現在は、5Pと6P目が一緒になってるようですね? 絶景の比叡山の展望!
 

        ■7ピッチ目(W)リード:チャーさん
        






■ 第2スラブ・ノーマル 完登! お疲れ様でした。 途中の水染み出しピッチでは結構
 気を使いましたが、晴天の中 概ね軽快(?) な、必死な・・^^; 一生懸命なクライミングが
 できました。 T峰ピークでしばし休憩・・・さて作戦会議!



      ●1峰ピークで軽く栄養補給した後、下山にかかる。さて、次は何処をやろうか。 三つ葉つつじの道ルートも興味あるが、前々から気になっていた 
      ニードル左岩稜が気になる。 しかも、下山途中からアプローチできるので楽だ(^-^)/~~  1Pのダブルフレークでもやっつけるか・・等と夢物語を話しながら
      歩く事ちょいで取り付き点に到着。 
      実際にニードル取り付き点の真下から見てみるとこのダブルフレークはとても登れそうにない・・・^^; ノーマルルートから1P登って、トップロープで
      チャレンジしてみるか・・ とも思いながら。 ふむふむ・・・しかしながら テッペンまで登りたい所だ。
 
      



■宮崎の岩場(宮崎登攀倶楽部)のトポによると、ニードル左岩稜ノーマルは・・・
 
     1P :Y (ダブルフレーク)   
        :W (右ジェードル直上)
 
     2P :Y− (左フレーク残置カムルート)
        :W+・A0 (右スラブ直上)
 
     3P :X+ (カンテ通し)
        :X  (左クラックから側壁直上)


■↓これが左岩稜ス-パ-のツルツルスラブ。          ■中央がダブルフレーク、右端に上野クラックが走る   ■ダブルフレーク右のジェードル (これを登った)
  





 ■1P目(W):チャーちゃんリード。 

 ダブルフレーク右側の1ピン目にヌンチャクかけ乗りあがり、
 中央ジェードルを直上。

 途中クラックを越えて立ち木にランナー取り、左に回りこんで1P終了点。
 見た目より厳しい・・・^^;



 ■2P目 (W+ / A0) : 沢Gリード。

 右スラブ上部に打たれている新しいRCCボルト目指して直上。傾斜の強いスラブを
 ハング下まで登って左へトラバース気味に抜けるのだが、このワンムーブが難儀した・;
 ハング下1本目のピンにヌンチャクかけでのA0のようだけど次のピンが遠い! 
 ホールド、スタンスの乏しい急斜スラブ!どうやって2ピン目にヌンチャクかけんの!?
 ・・と考えてると、天から 「アブミ」 が舞い降りてきた♪! 

 アブミに乗って一苦労してトラバース完了・・ほっ. その上部も浮き気味の岩を
 避けながら、キャメロット一発の支点足してクラックをよじ登る。 
 回り込んで立ち木にビレイ。私にとってこのピッチは本当にタフでした・・^^;


      
■小さなヤマツツジの株が岩にしがみついていた。
      



■2ピッチめ終了点へ上がるチャーちゃん。                              ●岩肌にしがみつくヤマツツジ・・・ 私もしがみつきたい。
    



 

 ■3P目(X+)カンテ通し :チャーさんのご好意により; 沢Gリード。

 左のクラック沿いに登ってフランケを登るルートの方がグレードは低くなっているが、
 右のカンテ通しのクラックの方がスマートで登り易そうに見えたので、右に取り付く。
 
 下部からオールナチュプロでの支点工作になるであろうこの40mの最終ピッチ、
 手持ちのカムで間に合わせないといけない。カムは0・4〜4番まで飛び石サイズで
 6セット。  クラックの上部では打ち込んだカムにビレイ取ってレスト・・それから上部
 のホールドを見上げると・次の3〜4手は途中で休めそうにない感じのムーブのようだ。
 一気に抜けなくては! 結局のカムは使い切り、途中ナッツでも一箇所取り。
 途中腐ったハーケンにも敬意を表してランナー取りました。

 念願のニードルピークに上がりこんで 「ビレイ解除ぉ〜〜!」











  
■ 矢筈岳の岩峰と緑が眩しい!
  



        ■ ニードルピークへ・・・ 新緑の緑の海に浮かぶ ニードルのテッペンは爽快でした★
        



■コチラ、正真正銘の ニードル・ピーク!



 
■かくして ニードル左岸稜のクライミングは何でもアリアリのヘロヘロでしたが、
  何とか完登できました!チャーさんお疲れ様!

  ニードルのテッペンで気持ちの良い風に吹かれれながらラッペルの準備をしていると、
  小雨が降ってきた。比叡の神様が登攀終了まで雨を止めてくれてたのかな。 
  ありがとうございました。


■谷側に懸垂下降。 25mいっぱいで着地。                                ■谷への急斜面ガレ場を下るとすぐに踏み跡が出てくる。
   


      ■ニードルピークからは谷側へ 25mいっぱいの懸垂下降で着地。 しっかりとした踏み跡を辿ると 千畳敷展望台まで導いてくれる。

      今日は比叡山で 2本登れたし、ニードルのテッペンにも立ててとても充実したクライミングが出来ました。比叡の岩場はまだまだ広く、深く、そして険しいのだろう。
      それでは  また比叡スラブで会いましょう♪! ・・・ 冷や汗たらしながらブツブツ言いますよ♪
  







■時  期  :  2008年 6月 1日
■ト  ポ   : 水流渓人さん、  藪山澤好さん、 K1ヒュッテさん のページの参考にさせて頂きました。 ありがとうございました。 宮崎の岩場(宮崎登攀倶楽部)
■メンバー  : チャー、 沢グルメ








                                                       











































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