(2008年2月24日)
■火の国"熊本”を代表する景勝地”阿蘇山” 火山活動華や
かりし頃の面影が今でも色濃く残っている。鋸状のピーク
を連ねる根子岳から一旦 日の尾峠に降りた尾根は、高岳
へと登り返し特に北側斜面に深く急峻な岩稜地帯を形成
している。
九州バリエーション発祥の地とも言える鷲ヶ峰の厳しい尾根筋と、
仙酔尾の間に広がる険悪な谷・・赤谷・赤ガレ谷は夏場は
水流少なく、源流域はガレ場で落石の巣ともなり登攀には
向かないいものの、冬場は内陸型の気候により氷瀑が
発展し、古くから九州では珍しいアイスクライミング゙の
ゲレンデとなっているようだ。
ミヤマキリシマの時期に見られる高岳周辺の華やかな
イメージとは隔離された、 雪と 岩と 氷 だけの世界・・
冬の味覚と言ったトコでしょうか◎
●正面に扇状に広がっているのが赤谷・赤ガレ谷・・この殆どバットレスのどこを登るのか?と思いたくなる・・^^;
■さて、2月の中旬にしっかりと冷え込んだ九州地方では大いに氷瀑の発達が期待できるが、先週中頃から急激に気温が上昇!最高気温13℃~15℃とかの
ニュースも聞こえてきた。どうも22~23日の金~土曜日を境に再び、大型寒波が差し込んで来るようで、一気に気温も急降下するようだ。メインの大滝が凍って
いるか? 一抹の不安はあるものの、取り付いてみましょう♪ 出発時点での気温はー7℃。 これならいけそうだ♪
今回のラインナップは、正統派アルパインクライマーのチャーさんに、山岳アスリートのミッチーさん、それに西の正横綱”綾吉“さんとの4人パーティー。
アイス初体験のメンバーも居るが、感触は直ぐにつかめるでしょう◎ まずは関門目指してスタート。
■夜中から降り出した雪で仙酔峡駐車場は真っ白になっていた。一般道から取り付き鷲ヶ峰方面へ、関門に到着してアイゼン装着!早朝の気温-7℃くらい。
■予想以上に早く氷が出てきた・おそらく数日前の高い気温で溶け出した雪・氷が再び凍りついたのだろう。アックスにアイゼンの前爪の感触を掴んでおこう。
■早速凍りついた滝が出てきた!まずはゆっくりアックスとクランポンを確かめて登る綾吉さん。チャーさんフロントポイントでの立ち込みが慣れているようです♪
■適度な間隔で出てくる氷瀑をこなして行く。 このくらいのアイスクライミングは安心して楽しめますねー(�汗)☆
■ミッチーに 綾吉さんも軽快に登ります。
■赤谷最大の 大滝が出てきた! 氷の状態もまずまず。 これなら登れそうだ。
■大滝リード。 アイス慣れした人ならフリーでしょうが、心配性で・・・^^; 3点取り。
■ チャーさんアイス登攀。
■この日の凍結具合はまぁまぁだった思います。、落ち口も悪くない。 ■綾吉さん アイスクライミング☆ 氷の感触は如何でしょう。
■大滝落ち口の ミッチー。 スイスイ来ましたねー!
■落ち口の 綾吉さん ダブルアックス登攀が慣れてきたようです。
■大滝抜けて、ほっと一息。 阿蘇の街並みが見えてきた。 ■大滝の上部の最後の氷瀑。短いバーチカル・・アックスワークが板についてきました。
■赤ガレ谷を分ける尾根を越えて、チムニールート方面へ。 緊張するバランスの斜面は、杖持ちを交えた雪面登高になる。
●綾吉さん、自然にダカーポジションを使っているようでした♪
■チムニールート、なんちゃって偵察リードの綾吉さん。 ■この辺りからコンテ歩行を交えた。
■クラストした堅雪が詰まったルンゼはスタカットで。
■コンテ歩行は慣れるまで繰り返し訓練しておきたい技術である。 ■ここも堅雪の雪壁、シングルでのピオレトラクションで気持ちよくピックが決まる。
■岩稜ミックスを攀じる ミッチー
■急峻なダイレクト尾根を辿る・・この区間は コンテ、スタカットを随時切り替えながらの登高となる。 綾吉を確保するチャーさん。
■鷲&虎 を見下ろす高さまで来た! ■腰掛岩を登攀するチャーさん。
■生憎のガスと風で展望無し・・・のピーク目前! 最後の岩稜地帯を越える。
■高岳西峰(天狗の舞台)近くの、頂上台地に脱出。 皆さんお疲れ様でした。良い登高でした。
■心配された赤谷大滝もご立派な氷瀑となって迎えてくれました。
気温もそこそこ冷え込んでくれて雪質もまぁまぁの具合だったと
思います。概ねお天気も良好・(?) の中、コンティニュアス歩行
にザイルワーク、アックスワークなど、日頃室内ジムだけでは
習得し難い練習を交えながら、安全に且つ快適な継続登攀が
出来ました。
問題点はと言えば・・コンテに切り替えるタイミングや、最初に
ザイルを伸ばす長さに課題があったでしょうか。
今回のコンテでは50mザイルのうち、30mのみを出して連結
して歩行、そのままスタカットに切り替えを交えたが、先が確認
しにくい登高では、ザイルの長さが足らず微妙なポジションでの
確保になってしまった箇所があった。
やはり、50mフルに活用し、30mの残りは肩巻きしておくのが
良かったようですね♪
■頂上台地でお白湯に酔いしれたら、さっさと下山。 仙酔尾根 (失礼な通称:バカ尾根) を下る。
■ミッチーが全精力を傾けて撮影したセルフタイマー集合写真・・
ちょっとズレテる? ■駐車場帰着まで後15分の所で行動食を追加する綾吉さん。
< PHOTO PRESENTED BY AYAKICHI ,MICCHIY & SAWA_GOURMET >
■時 期 : 2008年 2月24日
■地 図 : 阿 蘇 山
■メンバー : チャー、 みっちぃ@つばめ、 綾吉、 沢グルメ
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